英文法の正しい知識

昨日、所属する学会の例会で英語学、英文法を如何にして現場の教育に活かすかという内容の講演を聞いた。英語教師が日々説明している文法構造や用語を、言語学的検知から見直してみるというもの。

 

仮定法現在の用法、moodの説明、日本語文法と英語の文法用語の齟齬などたくさんのお話が出てきて、非常に面白かった。

 

会場内からの質問で、どこまで教師は深く理解しながら文法を教えなければいけないのか?という疑問が出ていた。

 

本当に深くまで理解しないと教えられないということはないし、実際に講演者の方も教え方の便宜上、言語学的観点から少し間違いがあっても、生徒が理解しやすければ仕方ない、との意見も出されていたように思う。

 

基本的に教師は「嘘」をついてはいけないはずだ。だとすれば、最低でも文法になんらかのコメントしながら授業を進めるのであれば、真実を伝えたい。江川泰一郎、安藤貞雄、安井稔など安定感のある文法書に目を通してから説明するくらいの責任感は欲しいところ。

 

要は正しい知識持った上でを授業のスタイルに合わせて、そして生徒のレベルに合わせて取捨選択していくことが必要なのだろう。嘘をついちゃだめだ。

 

完璧に正しい知識をがっちり授業したい教員もいるが、それは時代にそぐわない(全員に教える必要は全くない)。一方、文法を軽んじる向きも最近はあるが、それなりに英語が使えるようになるためには文法を一通り明示的に示される機会が必要であるというのが僕の持論である。(教えればわかると言うものでもないし、教わらないからわからないというものでもない)。

 

web上にも「嘘」は垂れ流しだ。今、「仮定法現在」をネットで調べていると、この歌で仮定方現在が使われている!と。いや、この用法は仮定法過去だからね。。。(If "Happy Ever After" did exist, I would still be holding you like this.の部分)

 


PAYPHONE Maroon 5 Feat (lyrics)