大学で話をしてみた

学会のつながりで、先日大学で1時間分だけ、英語科教育法の授業で話をする機会に恵まれた。

まだ年度が始まったばかりの春の授業なので、授業実践にだけこだわらずに、「教師の仕事」、について語ってほしいと依頼をされた。

僕自身の今回の最大の興味は大学生に向かって話をすることだ。
高校3年生は教えているので、それほど歳は変わらないが、でもやっぱり新鮮だった。
なるべく飽きないように、ペアでのディスカッションを入れたり、意見を発表してもらったりした。
まだ、こちらと打ち解けあってはいなかったので、それほど活発な議論、とはいかなかったものの、それなりに活気があった。
とても、いい経験になった。また彼らとゆっくりと話をしてみたい。

講義をするに際して、もっとも考えたのは「もし、自分が英語の教員になる前にこういうことが聞きたかった」ことを話そうということだ。
それには、「教師としてやっておくべきこと」、「授業を組み立てる、とは」を語る必要があると考えた。

「やっておくべきこと」はこんなことを紹介した。

1.英語力、資格

2.なぜ教師になりたいのか、という自問自答
  なぜ企業ではないのか?
「企業では」、、、に対抗

これは、自分が教師なりたての頃、本当に思った。
たくさん時間のあるときに英語をしっかりと勉強しておくことは本当に大事。教員としての資質は様々必要だとは思うが、英語の先生は英語ができなきゃしょうがない。これは、意外と盲点で、英語に関しては一生勉強するのだけど、学生時代の「ため」は必要。

2番目のこともすごく大事。この質問にきちんと答えられないと、教師になってからきつい。
「授業の組み立て」に関しては、実際に案を作ってもらった。
自分としては生徒にはどんな英語力をつけてもらいたいかを考えて、それに従って授業案を練る。
この心がけは現場にいても忘れてしまうことがある。
これはしっかりと考えてから教員になってほしい、と伝えた。

とはいえ、眠そうな学生に「おい!」とも言えず。
携帯をいじる学生に嫌味も言えず、現場の長い教員ならではの本領は発揮できなかった。。。

僕は原点というとこの曲を思い出す。
全ての原点はここにあります。