『英語教師のための文法指導デザイン』 田中武夫・田中知聡
- 作者: 田中武夫,田中知聡
- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: 単行本
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あけましておめでとうございます。
大晦日から息子が高熱。なんだか落ち着かないまま年が明けました。
そんな中この本を読了。
この本で終始言われているのが、文法を教える際に大切なのは
・形式、意味、使用の3点を意識した授業づくり
・導入→説明→練習→活動という流れを意識した授業づくり
という2点だ。
中学の授業では比較的、上の2点は行いやすい。文法事項が教科書で扱いやすく配置されているからだ。ただ活動に関しては授業者の工夫がないと実現できない。
問題は高校の授業。まずは形式、意味の説明はかなり時間が使われているように思うが、使用についてはどれくらい行われているか、という問題。例えば分詞構文を教えるときに、その使用場面をかなり教えないと生徒は分詞構文をあらゆる場面で使いたがる。
それから、「英語表現」の授業での扱い。特に文法の羅列が多い教科書で行う場合だ。その場合は活動までは中々持っていくのが困難ではないか(教科書選びをきちんと行えば、そのあたりに配慮した教科書は存在すると思うが)。説明、練習。説明、練習。これの繰り返しに陥りやすい。
それから、考えさせられたのは自分の授業のスタイルは導入→説明→練習→活動というものを相当意識してはいるが、最後の活動をもう少し計画的にやらなくてはいけないのではないかという点。
つまり、活動とタスクの違いをもう少し意識的に感じて授業づくりをしなければならないのではないかということだ。
振り返ってみると、自分の授業では(特に高校の)タスクが大部分を占めている。つまりここでこの言語材料はしっかり定着させたい!という狙いよりは、何か意味のあるやり取りをさせたい!という思いが先に来てしまっていているということ。だから、結果的にぐちゃぐちゃの結果になったりもする。
また、気づきがあってよかった。
あとはこのコンビの本は『「自己表現」を取り入れた英語授業』のみ。さっと読んでしまおう。
そういえば、昨日Twitterでtmrowingさんがこの本に関連したご自身のブログについて書いていた。そのあたりも視野に入れながら読んでみたい。