2学期の取り組み① ー授業内のプロジェクト活動(プレゼンテーション)

最も長い学期が今年度も終わった。

今年は高1の授業を持っていたが、担任もないので授業に集中できている。

今学期はコミュ英の中で、プロジェクト活動として生徒たちに動物の生態についてプレゼンテーションに挑戦させた。

よくある活動ではあるけれど、今世間を騒がせている◯ネッセのロイロノートを使ったこと、このプロジェクトの前にスピーキング活動を帯で時間をかけて、話すことへのバリアを取り除く試みを行ったこと、聴衆を意識するということに焦点をあてる2回目の活動であったことが自分の中での注目点であった。

手順は以下の通り。

①レッスンの始めに、今回のレッスンの目標は任意の動物についてプレゼンテーションを行うのだと伝える。

②検定教科書でナメケモノについての英文を読み、重要な点を英語のQAでまとめさせ、それらが自分たちのプレゼンの際にも盛り込まなければならない情報であることを意識させる。

③グループで動物を決めて、その動物について、パワポかキーノートを使いポスターを作成し、PDF化してロイロノート上で提出する。

④そのポスターを白板に投影し、その前でプレゼンを行う。その際、プレゼンの最後に「クイズコーナー」を設けることを条件とする。

ポスタープレゼンの形をとったわけだが、ここではiPadの力は大きい。ポスター発表というと手作り感あふれるポスターで数年前に行ったことがあるが、その時より断然いい。何がいいかというと、英語の授業に対する親和性である。とにかく多くの生徒がdigital nativeなので完成度の高いポスターが短時間でできる。そのおかげで英語の文章作りや、発表練習に多くの時間を割くことができる。ロイロノートはポスターの提出、実際のプレゼン、両方において使い勝手が良い。皆が作成したポスターを皆で検討する時も使いやすいし、プレゼンの時も非常に使いやすい機能がある。教壇で発表しているはんのポスターを全員のiPadに投影できるし、その当該ポスターの時のみ、自分のiPadで拡大したり等の操作の権限を与えたりもできる。下の画像は生徒の作品。

 

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数研のスピーキングジムを使って、とにかく話し、ロイロノートでモノローグを録音して提出させたり、レッスン内のパートをリテリングさせ、数名ずつみなの前で発表させたりと、「話す」ことに関しての垣根を低くするための取り組みを長い期間、実行していたので、今回のプレゼンでは人前で話すことへの羞恥心はかなり少なくなった印象があった。

聴衆への意識という点も以前の発表活動に比べるとかなり高くなった。やはりこれはこちらから何度も言い続けた結果だと考える。ものすごく単純なことで言うと、「声量」が大切。これは個人個人でかなりばらつきがあるけれど、聞こえなきゃ仕方ない。これはかなり改善された。ボキャブラリーの平易さについてもかなりしつこく言ったつもり。生徒の意識はそこにも向いていたけれど、目立ったのは以下のような表現。

This animal' life span is around 70 years. "Life span" is 寿命 in Japanese.

といったもの。ここは日本語で置き換えるという、日本人しか聴衆にいない事実に甘えずに英語でのパラフレーズをさせたいところ。これを次は意識させたい。

今回のプロジェクトは非常にうまくいった。来学期も「これはいける!」というレッスンで仕掛けていきたい。