『5STEP アクティブ・リーディング』 和田玲

先日のKATEの月例はこの方。期待していったが、期待通り。面白かった。

授業を体験する形で研究会は進んでいき、気づくと僕もだいぶ英語を話している。

彼の著作も研修後、読んでみる。

研究会でも、著作の中でも、とにかく生徒を能動的に英語に向かわせることが大事にされているのだ。

この本の表題の「アクティブ」とは、もちろん学習者がアクティブであることを目指しているのだろうが、僕にとって示唆深かったのは、彼の方法論の中では、英語の文章が、素材がアクティブになっているような気がしたことだ。

授業内で英文の手紙を読ませる時、内容からその書き手の性格を類推してみる。そんなタスクも研究会内で体験した。要は、このタスクによって、その手紙の英文が躍動してくる。こちらに迫ってくる感じか。

和田先生の醍醐味はここにある。

彼は著作でこう言っている。

言語というのは多角的に1つの文と向き合うことで力がつくものです。

多角的に向き合うことで、英文が躍動しはじめる。
中学の検定教科書でも、内容がどれほど濃いものではなくとも、その英文を如何に躍らせるか。
ここに、また力点を置くことで、自分の授業も少し変化するかもしれない。なんて。

和田先生、またお会いしましょう。