授業内のタスクとインタラクション


先日、英語の授業を研究する会合へ。
1つ目の発表では授業のタスクと、その授業者の目指すゴールとの関連が話題に。

われわれ教員は時に、授業のタスクにおけるvarietyだけを重要な部分と考えてしまうことがある。
しかし、われわれは授業を行う際、生徒にどんな力をつけたいか、もっと言えばその授業で生徒に何を身につけさせたいかということを考えれば、授業内のタスクは絞られて収斂していくということだ。

多様なタスクはもちろん目先を変えて生徒を飽きさせない、という役割を果たすが、時に生徒には何も残らないという可能性がある。これではだめだ。


2つ目の発表では授業内のinteractionの性質について。

teacher: What time is it now?
student: It is 11:05.

このやり取りのあと、教師はなんと言うか?
考えられるのは

Good!

Thank you.
だ。

前者は教室的で、後者は実際のコミュニケーションに近い(人に時間を聞いたら、感謝するのは当たり前)。
どちらのfeedbackが効果的かという話に。

この2つは使い分けられるべきであるのは当然だが、この2つの使い分けを授業者がどれくらい理解しているかということは、
大切であろう。

「意味のあるやり取り」を作るのは当然だが、このあたりを留意すると、生徒とのやり取りは多重的な意味を持ち始める。