内在化→統合→アウトプット

アウトプット実践について、すこしまとめているので、この本を読み返す。

この本で、第二言語習得の認知プロセスは

インプット→気づき→理解→内在化→統合→アウトプット

となっている。

この流れの中では、アウトプットが最後に来ているが、これは言語習得の目標がそこにあるということだ。しかし、学習の過程でのアウトプット「活動」とは、内在化、統合を促す意味でのある種の疑似体験であり、練習の一つの方法である。内在化、統合の段階で必要なのは、中間言語の検証、自動化、長期記憶化であることからしても、ここでアウトプットが必然的なのは明白である。

だから、意味のあるやり取りのが多く含まれ、コミュニケーションの必然性があり、発音がネイティブライクであるアウトプットにこだわる必要はなく、アウトプットの可能性を引き出し、上で述べたような検証、自動化、長期記憶化に寄与するアウトプット活動を行うことが、アウトプット活動を重視した授業形態になるであろう。

だから、そこでいうアウトプット活動とはライティングにこだわってやるもよし、preparedのスピーチにこだわるもよし。

クイックレスポンスにこだわるのは、逆に内在化、統合の暁にある練習なのかな。