自己啓発本を読むなんて。

元来、計画的ではないし、いい加減な性格の私。

でも、仕事上では大きな迷惑を他人にかけずになんとかやってきたつもりだ

(かけてたらすいません。。。)。

 

しかし、今学期は何回か特定の仕事周りで自分のミスが原因で他人に迷惑をかけてしまった。

学内で色んな部署に所属していて、それぞれで行うべきことにdeadlineがあって、もうスケジュール管理ができなくなった結果と考えるのが妥当なのか。

 

これを放っておいたらまずいかな、という実感があり、いわゆる自己啓発本に救いを求めてみたという次第だ。

 

この手の啓発本のポイントは革新的なことが記述してあり、読み手としても発見が多い、というよりは、元から自分が知っているものを再確認できて、より具体的な方策が提示されているということだと思う。

例えば、 

仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術 (アスカビジネス)

仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術 (アスカビジネス)

  • 作者:鈴木 真理子
  • 出版社/メーカー: 明日香出版社
  • 発売日: 2016/11/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 を読んだ。

僕自身は手帳もメモもノートも使ってる。でもそれがうまく使えていない、じゃあどうするか、という話だ。でも書いてあることをはじから実践していくことはできないので、つまみ食いということになる。鈴木真理子さんは手書きを勧める。でもiPadを多用している僕としては、そこに情報を集約したい。どうしよう、と考えてメモをまとめて紙に取って、それを最後にiPadに集約することにした。これでメモのいいところと情報は一つのガジェットへという形が作られた。うまくいっている。同じ情報を2回処理するので時間はかかるが、情報の取捨選択をすることで、大事な情報が2回擦り込まれて覚えやすくなっている気がする。

メモということで言うと、この本に書かれているわけではないけど、自分の目の前から消える仕事についてメモを取るという方法も良いと気がついた。目の前に置いておかないと忘れるからということで、目の前においておこうとすると、その手の書類やらが増えて、結局どれが大事で、その順番でdeadlineが来るのかが分かりにくくことになる。だからとにかく目の前からきれいさっぱり消し去り(引き出しやバインダーに)、その瞬間に付箋やら手帳やらに書いておく。これがいい。 

 

すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法

すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法

 

 これも読んだ。「すぐやる」なんて当たり前。僕もミスをしたり、しそうでひやっとすることというのは、「あ、これやらなきゃ」と思ったことを後回にすることでうまれていることなんてとっくの昔に気付いていた。

でもこの本に書いてあることを実践していくことで、「すぐやる」マインドみたいなものがついていくという実感はある。例えば、使ったものは全て元に戻して、意図と違うものをなんとなくやってしまう時間をへらして、やろうと思ったことに意識を向きやすくする、なんていうのは実行しやすいと感じる。

 

それから、今年は学会関係、その他で多くの人の目につく文章を書く機会が多かった。自分の表現を見返すことほど、自分の弱点が見えることはないわけで、ものの書き方から自分を知る機会が多かった。

自分の書き方(考え方)の癖は、

小さいところに囚われて、全体に目がいかない、

自分の言いたいことはあるのだから、という前提で細部から書き始めて、時期に大枠ができるという方策を取る(→まず大枠、論理の流れを決めてから細部に落とす、という作業をしない)、

書いた文章を見返すときの集中力とメタ認知力が低い(自分の論理が強すぎて、文章を批判的眼差しで見ることができない)、

ということ。

この辺りについては 

地頭力を鍛える

地頭力を鍛える

 

 を読んだ。これは今就職試験などで使われる「フェルミ推定」というものを中心に書かれた本である。

フェルミ推定とは、「実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算すること」である。例えば、日本全国に電信柱は何本あるか、というようなものである。

これを考えようと思うと、まずは大枠を考えるという実践が必要になる。大枠で捉えるという実践なしでは答えが導けないのだ。

 

 

上記3冊のような本は毛嫌いしていたけど、悪くない。そこに書かれていることを批判的に読みつつ、これは、と思ったものを自分に取り込むようにすると、結果自己批判にもなり勉強になる。

来年はミスのがなく仕事を遂行して、独りよがりではない文章が書けるといいのだけれど。

 

自分では英語は得意な方だと思っているが(笑)、局所に囚われると英文理解も進まない。次の歌詞も一瞬では理解できなかった。

 

'Cause when you love someone
You open up your heart
When you love someone
You may grow

If you love someone
And you're not afraid to lose 'em
You'll probably never love someone like I do
You'll probably never love someone like I do

 

赤字の部分を独立したものとして読んでも解釈が難しい。

上の行で"when you love someone"と繰り返しているのに、ここでは"if"に接続詞が変わり、"when"→"you"のように「〜の時は〜」という流れではなく"if"→"you're"は「〜でなおかつ〜」というふうに条件を二つ出している。

細部に神は宿るけど、それは全体の出来が前提ということか。上の歌詞はこの歌。


Lukas Graham - Love Someone [OFFICIAL MUSIC VIDEO]