『問い続ける教師 教育の哲学×教師の哲学』
- 作者: 多賀一郎,苫野一徳
- 出版社/メーカー: 学事出版
- 発売日: 2017/10/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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久しぶりに教育学の本を読んだ。日々の授業準備、そして雑務に追われていると、生徒を教育するとは?、という問いから自分が離れていく気がするからだ。
そういう深いことに思いが至らないで日々の雑務にかまけていると、それはその場その場の仕事こなしているだけになってしまう。本の中で苫野氏は言う。
学校での教師の言動には、すべて意図がなければなりません。
日々を過ごす中で生徒に向けて我々は大量の言動を浴びせている。その言動には「哲学」がないといけないのだ。その場その場をこなしているだけでは教育ではないのだ。
「哲学」とは「どんな大人に将来なってほしいか」という「思い」なのだと思う。私は生徒に将来「人間が大好きな、ポジティブな大人」になってほしい。
そのためには、人と話す力、人のいいところを探す力が必要だ。そのことを念頭に生徒と向き合うべきなのだ。
そんな振り返りがたくさんある本だった。苫野氏はこうも言っている。
「今、ここ」しか見られなければ、その場その場で起こるトラブルはただのトラブルのままです。
目の前のトラブル(生徒のです、保護者ではなく)は生徒の成長のためのステップ、もっと言えばチャンスなのだ。僕ら教員には「哲学」を伴った、先を見る目が必要なのだと思う。
教員なりたての頃の「哲学」は忘れてはいけないですね。
ということで、この曲。