(英語)授業改革論

田尻先生の本。

おなじみの本ですがきちんと読んでなかったので。

この本で2つの確認が出来た。
まずはこの点。

決して、強制的な補習を増やしたり、6限や7限の授業を増やしたり、長期休暇中に生徒を学校に出して補習することではない。授業の質を高めずして授業数を増やすと、生徒はつまらない授業の増加にうんざりして、家庭に帰ってからは絶対にその教科の勉強をやりたいとは思わない。(p. 60)

生徒が自宅学習するような授業を意識しなければだめだということだ。授業のクオリティーとは、とにかくいろいろなことを全部授業内でやることで保たれるのではなく、特に英語という実技教科なのだから、教室外での勉強を担保する仕掛けで決まるのである。改めて確認。

それからこの点。

よくグループ学習が盛り上がったところで、「はい、では前を向いて」と先生が教壇に戻って一斉授業にもどしてしまうことがある。ついつい無意識のうちに、全体指導をするときは教壇に立ってしまう先生は、とても多いと思う。すると生徒は教師が教壇に立った瞬間、1対多のモードに入る。
教師は教室のどこにいようと全体指導はできる。(p. 123)

これは教師の目線の問題である。生徒と同じ目線に立てるかどうかという点だ。僕自身、机間巡視を多くするようになってから、教室が狭く感じられるようになった。これは、生徒との距離が狭まったということだと思う。同じ目線で生徒から少しでも声を拾う努力をしたい。一斉指導に教壇で戻すというのは少しこらえた方が得策かもしれない。

久々に熱のこもった本を読んだ。