『英語は1年でマスターできる』三木雄信

 

 newspicksを読んでいて、この筆者の記事にぶつかり面白そうな人だなと思い購入。

それなりに興味深く読んだ。

本気でやっている人だからこそ、非常に的を射ているアドバイスが多いと感じた。

 

この本でとにかく繰り返されているアドバイスが、英語を習得するには「目的を明確化する」ことが大事だということ。

 

教師もそう。英語で50分授業することを英語学習の目的にするのであれば、英語のセリフを映画を使ってディクテーションばかりしていても仕方がない。ネイティブスピーカーと授業の打ち合わせを英語で完璧に行いたいと思えば、CNNを聴きまくっても意味がない。

 

この視点はとても大事だと思う。

 

転じて、生徒の英語学習においてもミスマッチが起きないように気をつけたい。

 

勤務校では「英語ができない」=「学校の考査ででいい点が取れない」、がまず来て、その後「英語ができない」=「模試でいい点を取れない」に変容していく。この場合で考えれば、「テストでいい点を取る」=「模試でいい点を取る」であればいいが、教員によってはそうでもない。ここの折り合いをどうつけていくかが大事である。

 

個人的には生徒の限られた学習時間を考えると、「英語」から「入試英語」への変化においてはある程度のギアチェンジが必要であると考える。大量の時間があれば、「英語」をひたすらやることで「入試英語」に対応できるようにはなるだろう。しかし、生徒にとっては国語も英語も社会もあるので、その辺りは考えものである。