発音、音読とリーディングの関係

昨日自分で、生徒がきれいに発音するときっといいことがある、と書いた。でもそれは感覚的にはあるとしても、本来的にそうなのかが気になった。
そこで門田さんの『シャドーイングと音読の科学』を再読。

音読はリーディング時に起こる、書かれた語を音韻情報に変換するプロセスを高速化することに寄与するとある。

音読とはいっても上のように役立たせる音読ではやはり「意味をとろう」という意識が常に頭になければいけない。空読みではまったく話にならないであろう。

そして、せっかく音読するならば、きちんと伝わる発音で音を出すのが好ましいに決まっている。この段階でしっかり発音には注意を向けさせたい。

また生徒に読ませると分かるが、発音に注意することと、内容に意識を持つことを同時に扱うのは意外に難しいもの。たとえば、read and look upしているときは、本文を見ながらリピーティングしているときより発音は悪い。

このあたりをきちんとできるように工夫をすれば、ただ発音だけを練習しているのではなく、リーディングにも結びつく発音指導ということが可能ということだ。