大学入試TOEFL導入

TOEFLが大学入試に導入される、かもだ。
(このリンク参照)

ツイッターなどでも大きな議論となっている。
賛成、反対、色々あるようだが僕はとりあえず賛成である。

反対の意見の中は、高校の教員が対応できない、全員が海外の大学院まで実際にTOEFLを使っている教員でないと教えられない、日本の普通の高校生では対応できない、などというものだ。

いつもの議論だが、教員の対応は大丈夫、日本の教員は優秀です。きちんと勉強して対応するはず。勉強もしない怠慢な教員はどんな場合でも学びません。逆にこれくらい大きな変革があれば、そういう教員が焙りだされる良い機会です。それと、教える側がTOEFLのエキスパートである必要はありません。オリンピック選手でなくても体育の教師はできます。良い教師になれます。

日本の高校生には難しすぎる。これはそうかもしれない。
でもTOEFLの問題を見るに、リーディングに限って言えば、日本のトップ層の国公立、私立の問題に比べれば難しくありません。処理する量は増えるかもしれませんが、トップ層の高校生なら対応できると思う。

ただ、個人的には高校生全員にきついのは事実だと思う。だとすれば、議論が盛り上がった今、TOEFLの思想を受け継ぐような試験を日本独自で作るべきではないだろうか。実際、上智大学と英検協会がこの手のテストを作っている。これを使っていくのも手であろう。

僕はこの自民党の案は英語教育にとって福音だと思っている。
これが英語大学入試の変革の良い機会になればいい。大学入試が英語教育の足かせになっているのは間違いないのだから。
それから、この案にはいくつかまだ問題があって、まずはこのTOEFLのスコアが受験資格になったら、大学の個別の英語の試験はどうなるのかということ。今のような問題が個別に出し続けられると困る。それからセンター試験の英語の扱いだ。これがなくなるのか、続けられるのか。個人的にはセンターは残しても良いとは思うが。