高校3年生の受験生にリスニング力はどれくらいいるのか

これもまた難しい問題である。

入試を突破するという観点ではセンターと2次試験。
センターのリスニングは聞きやすく、これは是非満点近くは取って欲しいところ。
2次試験については、自分の生徒達を見ている限りでは、東大の問題で言えば他の筆記部分とのことを考えると6割が取れれば十分か。

あとは、これから彼らが英語使って仕事をしようとする場合の素養としてのリスニング能力についてはどうか。

英語話者が容赦なくしゃべるのを一方的に聞き取り内容を理解する場合は、かなりのリスニング力がいるであろう。この点でいうとTEDなどを聞いて意味内容はしっかりと取れないといけない。高校生に求めるレベルではないが、このレベルに将来行くことを想定するなら大学入試レベルで言えば東大の問題でも7,8割は欲しい。あとは後の精進で追いつく。

コミュニケーション上は相手の言っていることがしっかり分かれば問題がない。文脈が分かればだいぶ聞き取れるが、これはなんといっても場数を踏まないとどうにもならない。人と人のことだから、相性なんかもあったりして。この部分に関しては個人差が大きすぎる。

高3の授業でリスニングを扱う場合、僕は7割取れる生徒が半分より少し少ないくらいのものを扱い、7割合格!! というのが丁度いいと思っている。

今の生徒達を見ていると、平易なものを文字の力を借りずに聞く習慣をつけていく作業をつけるのがとても大事であると思う。そして、それは問題を解くという形式ではなく聞いて書く、や、聞いて考えるを文字を見ることなく行う必要がある。ディクテーションや口頭による質疑などだ。そういう活動を高2までにみっちりやっておく。高3は演習形式でリスニング力を磨き、上記の目標を目指すのだ。

画像は銚子丸の真ダコ。