ELECまとめ 読みの目的を意識したストラテジー活用とその指導 小西正恵
先日ELECの夏期研修会へ。午前の部は小西さんのリーディングについての研修。
趣旨としては
in generalな読みというのは存在しない。読みの種類を意識しそれに対してストラテジーを使い分けることが大事。授業でもその使い分けを意識させること。
ということか。
読みの分け方はいくつか紹介されていたが1番腑に落ちたのは
careful reading, skimming, scanning, searching, browsing
というもの。scanning, searching, browsingはマクロ構造の視点が必要がないというのも示唆深い。情報を取ったら、それでおしまい。全体の骨子を確認したり、要約したりする頭の動きは伴わないということ。
実際の授業で今回の研修を応用すると、生徒には、マテリアルに合わせて読み方を指示し読ませるということか。もっと言えば、careful readingだけを行ってはダメであるということか。
ただ、実際に教科書を使うことを考えてみると、読み方を変えても、やはり、しっかり教科書本文をin-takeする時間を確保しないといけない。QA, Read and Look upをしっかりとやりたい。
結局は初回の読みの種類を拘束し、マテリアルによっては、時間をかけて振り返る時間を割愛し、次のマテリアルに移る勇気が必要、ということもある。
読みの種類を拘束するのであれば、予習の扱いも変わってくる。
中々示唆深い研修内容であった。周りからはアカデミックすぎるという声も聞こえたが、これくらいの内容をアカデミックすぎて授業に応用できないというのでは、いい授業はできない。