『阿野幸一のグラマーポイント』

中学で教える文法は簡単だ、なんて言い方もあるが、それは間違いで、中学でどう文法に触れていくかはとても気を使うところ。

難しいところ(別に中学生なら気にならない細かいところ)を知っているから、中学の文法事項をわかりやすく、飽きさせずに話せる、というのはうそだ。

この本は中学の文法事項のみを扱っているが、とてもよくできている。たとえば、try on itはだめで、try it onはいい理由を「代名詞」という観点でただ覚えるということではなくて、英語のリズムから説明したり、受身の本質やthere is構文を「新情報」、「旧情報」から説明したりと、非常に本質的に解説をしています。

中学の段階でこのよう説明で本質的に文法が理解できているととってもいいですよね。