英語合宿下見報告

勤務校でもいわゆる英語合宿なるものを思案中。泊りがけで英語の勉強をするものだ。近いうちに実現するように企画をたてなくてはならない。

このような企画、都内の公立一貫校でも実施しているようだ。
そしてこの企画、多くの学校が業者に外注をしている。
使用する宿から、ネイティブ講師の用意、授業内容に至るまでパッケージで用意してくれる。

しかし、毎日英語を教えている学校の教員が、教える内容まで業者に丸投げしてしまうのはどうだろう。

そう考えると、企画をゼロから考えるのは大変にしても、やはり合宿中に行う授業内容に関しては、日頃の授業との連関で考え、企画の段階から主体的に関わるべきであろう。

この企画は、今流行りの言い方で言えば多くのネイティブスピーカーを用意して、「英語漬け」の環境を作る事が目を引くのである。
だとすれば、その条件下でいつもの授業ではやりにくい事を実践すべきだ。

それを考慮に入れると発音とネイティブスピーカーと話す機会そのものか。
時間が大量にあるのだから、生徒達の活動、例えばスキット作りなどがいいか。

金谷氏は著書の中で幾分挑発的にこう語る。
「高校英語授業にはモデルがない。そう言われると抵抗を感じる方もおられるだろうが、もし「型がある」のなら挙げてみてほしい。」
英語合宿のカリキュラムを業者に丸投げしていては、ますます「型」作りから離れてしまいそうだ。